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08/31/2011

Remembering what I did - August 2011 - The Red Shoes

『赤い靴』の画像

 映画といえばここ最近はハリウッドの商業映画をときどき映画館へ見に行くか、飛行機の機内上映で見る程度ですが、学生時代は古い映画を毎週のように見ていました。サイレント映画から 1960 年代までの、ハリウッドの黄金期といわれた頃の映画です。かなりの本数を見たと思うのですが、それでも見ていない映画も当然あります。

 『赤い靴』。あまりにも有名なこの物語の映画は、見ていない映画のひとつでした。ところがこの映画がデジタルリマスターで上映されていると偶然知り、大学の試験も終わったので仕事帰りにフラッと足を運んでみました。

 『赤い靴』はバレエ映画ですが、バレエ映画と聞いて多くの人の記憶に新しいのは『ブラック・スワン』ではないでしょうか。『ブラック・スワン』は僕も映画館で見たので、『赤い靴』を実際に見るまではその元祖として認識していました。

 ところが、僕の認識は間違いでした。バレエという共通項があるだけで、『ブラック・スワン』と『赤い靴』は本質的にはまったく異なる映画でした。

 個人的な見解ですが、『ブラック・スワン』は主人公の心理描写の手段としてバレエが使われているのに対して、『赤い靴』はバレエそのものの世界が映画の中心なのです。少し乱暴ですが、『ブラック・スワン』は主人公の心理を描くことさえできればテーマはバレエでなくてもよかった映画と言えると思います。

 一方、『赤い靴』はバレエが映画の生命線となっています。それはキャスティングからも明らかで、本物のバレリーナであるモイラ・シアラーが主人公を演じています。私はモイラ・シアラーがバレリーナだとは知らなくて、『赤い靴』を見るまでは失礼ながら一発屋の女優だと思っていたのですが、事実上『赤い靴』のためだけにバレリーナが映画出演したというのが正しかったようです。

 そして本物のバレリーナが映画の中で踊るバレエは、僕のような素人目にもわかるほどしなやかで美しく、映画ではなくバレエを見ている錯覚に陥ります。衣装、セット、演出などもバレエの世界を丁寧に描くことに注力されていて、これぞバレエ映画と呼ぶにふさわしいものであると感じました。時代が時代なので当然 CG は使われておらず、「本物」を感じられるのです。

 そしてこれは映画の本筋とは関係ありませんが、デジタルリマスター技術には驚き! 1948 年の映画が、今時の高精細な映像に生まれ変わっているのだから。映画は興行なのでやみくもにデジタルリマスターできるものではないでしょうが、より多くの名作がデジタルリマスターで世に出たらどれほど素晴らしいだろう、と思いました。たとえば誰もが知る『風と共に去りぬ』はデジタルリマスター版が Blu-ray でリリースされていて、近いうちにぜひ見てみたいところ(あの映画は 4 時間もあるから見るのに気合いが必要)

 映画は新作を見るのもいいけど、過去の名作も見てみるものだな、と思うのです。

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